ふたりだけのダンス

某所で毎年恒例になっている今年の10曲。
今年はこんな感じ。
正直不作。あまり音楽を聴いていなかったのかなんなのか…

 

10位 Apparent Motion/HOLOVR
自分の中でテクノ回帰が来ていた一年。
テクノの中でもエレクトロニカ/アンビエントあたりがぐっと来てました。
とはいえ、エレクトロニカ/アンビエントのジャンルって幅が広くて、
ちょっと変拍子だったらええんやろがい!みたいな駄目ニカとかあって、
なかなかいいのに出会えなかった。
どちらかというとアンビエントなこのひとたちのこのアルバムはよかったです。
そうなのよ、アーティストがよくてもアルバムによって外れが出る。
ほんとむずかしい…

09位 pumpkin/Nemui Pj
そのエレクトロニカの中でもボーカルものはもっと難しくて。
とはいえほとんどが女性Vo.なのでそこそこ聴ける。
その中で日本人がつたない英語で歌うのがツボです。
エレクトロニカって結構女性アーティストが多いのも特徴かも。
ふわっとしてふわっとしてる。いいともいます。
このあたりのやつでキャッチフレーズに
「おもちゃ箱をひっくりかえしたような」
とあったら大抵は外れだから気をつけて。

08位 発光体/ゆらゆら帝国
プロレスの話をします。
いいプロレスラーは入場が9割という評価のしかたもあるぐらい重要なのが入場曲。
で、どんな入場曲を選ぶか?っていうのはそのレスラーのセンスだったりします。
とある推し女子レスラーの入場曲候補でこの曲があって、
想像するにめちゃくちゃかっこよくないですか?
なんでこの曲にしなかったんですか?っていうぐらい。
そしてこの曲を聴くとその入場シーンが頭に浮かんできて最高。
という理由でランクイン。

07位 プロミスザスター/BiSH
アイドル(を聴くの)は卒業したわたくしではございますが、
アイドルソングでもいいやつはあるし曲として聴くんだったらいいかな?というスタンス。
曲に罪はないのです。罪なのはアイドルという存在なのです。
で、このひとたち界隈はちょっと本当に曲以外が話題になったりして
(そしてその話題や情報があまり気分のいいものではないので)、
ちょっと情報はシャットアウトしているのですが(漏れ聞こえてくるのは仕方ないとして)、
曲はいい。なにがいいって声の波形がいい人がひとりいるよね?
ああいうツボをついてくる声の波形ってなんでしょうね。エモ味あるやつ。
メンバーの名前も顔もよくわからないけど曲がいいのは強い。
思い出したけどMVが田中真琴で天使。

06位 あなたはあい/period.
アイドルを卒業していきついた先がSSW界隈なのですが、
年間を通して追って聴いていたのがperiod.さん。
ワンマンもあってCDもリリースしてよかったねぇ…という気持ち。
この曲自体は曲として出来上がったのは去年なんだけど、
リリースではアレンジがちゃんとされて出てきた。うん。
楽器を弾けないSSWさんなので出来上がる曲はわりと感覚というかセンスに任されていて、
うねりにうねったなんかぐわーっと来るいい違和感が気持ちよかったです。

05位 魔法/オガワマユ
さっきちらっと声の波形ってワードが出たんですけども、
結局のところ似たり寄ったりになりがちな音楽がたくさんあって、
そこでひっかかるポイントがどこか?って言えばやっぱり声。
好きな声質ってあって、それがちょっと揺れてる声、スモーキーな声になります。
その一番好きなタイプなのがオガワさんでした。
さらに一番好きな楽器と言えばピアノで、
それからオガワさんのピアノはミニマル感があってなんだか独特に思えたのでした。
ただ、他のSSWさんにも言えることなんだけれども、
ライブで弾き語り的なものを聴いてイイナ!って思っても、
CDを買ってアレンジされちゃっているとアレ?ってなるときも多い。
一般的な話として。
オガワさんはそんなことなかった。よかった。

04位 BROOCH/拝郷メイコ
拝郷さんも好きな波形の声でした。
とある分野ではどうも有名な方らしいです。
基本的に好きなアーティストさんのライブに行って、
その対バンで新しい人を知っていくいいとも方式みたいな感じなんだけど、
そこである程度のクオリティが高い人ってなかなかいない。
拝郷さんはよかった…
で、今年聴いた中でのナンバーワンな曲は、
自転車泥棒/拝郷メイコ+イナダミホ」でした。ユニコーンカバー。
ちょっと曲の導入からスバーッと刺さってしまって泣きそうになった。
誰も録音してなくて残ってないっぽいのが残念でしかたなさすぎる…

03位 トーキョー/イナダミホ
好きな楽器はピアノ。声…というかこの人は発音が好きでした。
キャリアも長いしバックボーンもいろいろあるので曲のクオリティは高いのですが、
鍵盤をばしばし叩くタイプの弾きかたで、
そこによつうちを感じたのですーっと好きになれました。
とにかくもこの方とは絶対にすごく仲良くなれる気がして、
なんか波長が合う気がして。
曲になんだか安心感というか包容力というか、
この曲もそうだけど「フアンテイ」とかなんか不思議と泣きそうになったんですよね。
こうかゆいところに手が届くというか、ツボをびしーっと突いてくるというか。
定期的にライブを聴かないとなんか落ち着かないというか、
ライブを聴いたらほっと安心するというか。
そういう存在でしたね。
その人との相性ってある。

02位 行き止まりの夜に/あーた
TOですので、わたし。
わかりやすい声という生身があって、
曲のクオリティの高さとギターの演奏力っていう武器があって。
絶対的な孫力(まごりょく)と愛嬌があって。
誰からも愛される人ってなかなかいないもんで。
ワンマンライブもあったし(ひとつは無念のぎっくり腰でいけなかったけど)、
リリースもあったしで躍進しかけているわたしの推し
多作だったのはライブに行っても楽しみが多いのでいいですよね。
いろいろある曲の中でもこの曲がなんかぐっときました。

01位 ラビリンス (Album Mix)/MONDO GROSSO[Vocal:満島ひかり]
PCとPPが進化してDJは誰でも出来るし曲を作るハードルも下がった。
EDMのブームはいまのところなんとなーく残ってる。
そんで事実、よつうちの曲調のものが増えて来ているんだけれども、
そういうぽっとでの人たちとは違って、本物のクラブミュージックでした。
クラブを知っている人が作った音楽でした。
もちろん満島ひかりのボーカル(そしてあのMV)がかなりの要素を持っているけれども、
それでもあのループヒトツと音作りのクオリティで最高の一曲でした。
DJでもよくかけた。
世の中にあふれているそこそこのものに対して、
本物は違うぞ!っていう強烈なインパク知でした。優勝。