ひなたとぼっこ

ライブ帰りの道中で書くぞ。

 

あーた×イナダミホ ツーマンライブ「ひなたぼっこ」に行ってきましたところ。

ライブのレビュー的にblogを書くのは大っ嫌いなんだけど(得意げに評論してなにになるの。どうせありきたりな言葉で褒めるだけしかしないくせに、本人に見てもらって喜んでるだけなのに、気持ち悪い。って思っているので)まあ、気持ち悪いことしますね。

 

イナダミホさんはお子さんがたくさんいらっしゃるかたでそれはそれでうらやましいのだけれども、

歌っていうのはその人の人となりがずばり出るので、すごいそれ。

「大人になったら暗いことを考えなくなる」的なことをおっしゃっていたのだけれども、大人になればなるほどどろっとした暗いものが背中にのしかかってるんだけど、わたし。という気持ち。

イナダミホさんはなんだろな、学生の頃に同級生だったんだけど、その頃はあまり話したことがなくて、後々になってたまたま音楽活動をしているのを知って拝見して、話をしてみたら仲良くなれた!学生の頃も話してたらよかったね!みたいな妙な安心感のある人で。

わけあって共通すぎる話題があっていくらでも話ができるなー、この人。って思ってます。

で、きょうのツーマンではあーたさんの「はなみずき」をカバー。

「はなみずき」はあーたさんの自己紹介ソングだと思っていたので、他の人がカバーするのはなんとも不思議な感じでした。

(あーたさんの話はあとで書くとして)カバーということを置いといてそれを切り替えて聞くと、見えてくる景色がちょっと俯瞰…まで高くはないのだけれどと少しだけふわっと浮いている景色で。

自分のことを歌っているんだけどなんかそれを見守っているように思えて。

「はなみずき」ってあーたさんがわたしはこういう生き方!そしておかあさんありがとう!っていう決意表明でさ、でもイナダさんは既におかあさんなわけでおかあさんありがとう!が自分もおかあさんなってわかったこと!自分の子供にも!みたいなのが産まれてる。歌ってそういうもんだよな、ってしみじみ。

あと「はなみずき」は名曲。


で、あーたさん。

わりとノーツイートな話題もたくさんだったのでカバーの話を軸にします。

イナダミホさんの「オルゴール」をカバー。

何年たってもそばにいて…みたいな歌なのだけれども、あーたさんが歌っていても相手の姿がなんか見えなくて。

イナダさんの場合は相手の人がそばにいて寄り添ってる景色がみえるのに。

決して悪かった、という話をしているのではなくてすごいいい歌だし、あーたさんVer.もよかったんだけど、

イナダさんもあーたさんも多少、お話をさせていただいていて親近感も人となりも少しだけかもだけどインプットされていて、

それと接続した結果がその景色。

MCのノーツイート部分が(…書きたいけど書けないw)この歌を聞く前にあったので、それのせいかなぁw

もうひとつ、イナダさんが「はなみずき」を歌ったのを聞いた気持ちが、あーたさんの言っていた「少し高い目線」ってのがずばり同じでちょっと嬉しくもありました。

あーたさんを推してる理由みたいなのとして、人となりやらセンスやら空気感やらその少しちょっと雑なところとかそういうのが愛おしく思えきてて好きです。

イナダさんが「オルゴール」を作ったときの年齢を聴いてめっちゃ動揺しているときの表情とか「この子、いまめっちゃ動揺してんな…」ってのがわかっておもしろかった。あーたさん、たまにあの顔になる。

 

そんなわけで、もちろんふたりの歌も曲も好きだもんで遊びに行きましたが、

ふたりの人となりも大好きでした。

たのしかったー。

また明後日に。

 

村上さんのいうことにゃ

こういう場があるからには書かなあかんと思って、

騎士団長殺し/村上春樹」読了。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

ページを開いて読み始めるに、

うん。村上春樹だね。という気持ちになって、

読み進めるにつれて、

いやー。村上春樹だわー。と。

第一部を読み終わった感想は、

ここまでずーっと村上春樹でした、で。

第二部を開いた時にはどうせ村上春樹なんでしょ?で、

最後まで読んでみた感想も、

村上春樹

でした。すごい。いろんな意味ですごい。

 

離婚があって(のちのち解消されて未遂で終わるけども)、

ひとりが好きで、俗世間にはなんだかなじめなくて、

小田原のおうちは十二滝町の鼠の別荘が思い浮かんで、

森があって、

井戸ではないけどそれに準ずる地面の下があって、

ずーっとセックスしてて(いずれなんらかの理由で離れてしまう)、

ご飯を作ってひとりで食べて(でも人につくってあげるのは苦痛じゃなくて)、

お金に困らないイケメンが出てきて、

ロリコン的な少女が出てきてなんか巻き込まれて、

人間のかたちに似た小さい生き物が出てきたり、

暗闇を、狭い穴を、壁を抜けたり、

まあなんかいろいろ。

 

いままで書いてきた話を煮詰めて煮詰めて、

飲みやすいカプセルにして、いまなら二箱プレゼント。

ふたはこ?ふたはこ!みたいな第一部、第二部の2冊でした。

 

初期からほとんどを読みつくしている身からしてみると、

定冠詞が付くほどの本。

これで初めての村上さんだったとしても、

さらっと読めるファンタジー小説な気がしました。

わたくしは「だいぶよかった!」と感じました。

もう一回読み返したいし。すでになんども読んだ感覚あるけど。

 

そりゃ荒さがしというか文句をつけたい部分もあるけども

(戦争の話とかね。ご意見をむりくり盛り込んできた部分ありますよね)、

ひとつだけ言うとすると、

先の震災の数年前の話でその時点で36歳…だっけ?

ということはいまは45歳程度かしら。

その人の聞く音楽の趣味では全くないなー、ってところ。

おうちに元々あったレコード群は置いといて、

それ以外の趣味がその世代の人が聞くには古臭すぎる気が。

まあ人の趣味なんてそれぞれなのでそれぞれでしょうけども。

 

いつもは文庫待ちしていたので単行本は久しぶりでした。

本を読んでるー、って感覚がしました。

あとはもうセックスたくさんしてて羨ましいなという気持ち。

おじさんのわるい癖(前口上)

おじさんは若い子が好き。

知識も経験も少ないガールに知識をひけらかしたいの。

どやっとして、きゃー!って言われたいの。


音楽としては王道(ビートルズとかクラプトンとか)を歩んで来た若人に、

「こんな音楽もあるんだよ。(こんなの知ってる俺)かっこいいでしょ?」

ってなるアルバム10枚を選びたい気持ち。


バンドブームで発病して、

渋谷系で拗らせて、

クラブミュージックで寝込んだわたくしの、

えらぶ10枚。

まあ、これからえらぶんだけど。

ジャンルのおはなし

先日、出張で名古屋に行きましてね。

名古屋に行ったら寄るじゃないですか、メガミックス

レコード回帰して改めて集めるとなると、

それなりにお高くてもまあ、しかたないかな。という気持ちに。

今回は突然思い立ってのレコ堀だったので買ったのはこのYo'n選。

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BLACK IS BLACKのこの盤はリリースからずーっと探していたので、

20年越しとかそういうレベル!うれしい!

 

で、レジに持っていったときにお店のお兄さんに、

「これだけハードハウスですねー」ってBLACK IS BLACKを指して言われて、

一瞬考えた。

…ぜんぶハードハウスだと思ってた…!

わー。もう全部かっこいい。

確かに細かくジャンルでわけると違うのか…

 

DJをはじめた頃は単純にハウスといえばNYのハウスで、

ハードハウスと言えばUKハウス。

もしくはヨーロッパ(オランダとか)のハウスだった気が。

どうしても心の師匠たちがそっち方面だったし、

ゲイハウスというかそっちノリの多幸感あるハウスが好き。

全部をひっくるめて「ハッピーテクノ」って自分の中でのジャンル。

そうだったそうだった。ハッピーテクノだった!

だからBLACK IS BLACKだけがハードハウスって言われて違和感あったんだな。

 

ただし、TDVが亡くなってからのUKハウスって、

UKハードハウスっていう独自の路線になった気はするので、

BLACK IS BLACKだけがハードハウスって言われて「確かに!」ってのもある。

エモさが薄れてただただ音が多くて大きくなってたんだよなぁ。

そんで聴かなくなってしまった、って一面もあったりして。

ジャンルが誕生して、変化して、進化して、成熟して、ちょっと衰退する。

いろいろの流転があるんだよなー、音楽って。

 

テクノとハウスの違いはモテるかモテないかだと思ってます。

 

なんの話でしたっけね、今回。

なんでCDを買うんだろう?ってはなし

最近はSSWさんのライブに行く、と以前いいましたが、

まあ別にSSWが全体的に好きというわけでもなく、

自分の好みとは明らかに違うジャンルなわけで。

当然のように汎用でなんにも心にも記憶にも残らないライブがわりとほとんどで、

それでもなんでも、ごくたまーに「ファッ!?」ってなる人もいて、

そういう時はCDを買うのです。

でもたまに酔った勢いでCDを買うのです。そしてあまり聴かない…


ループペダルは10年ちかく前に楽器屋さんでデモ演奏をしているところをみて、

あーこんな機材あるんだなー。って。

ヒューマンビートボックスの人が使ってるのをよく見た気がしたんだけど、

そこからすっかり忘れてて、めっちゃ久しぶりに見たです。

もちろん特殊な機材なのでいろんな使い方はあるはずで、

当然のように特殊なのでそんなに使う人いないよな、と。

むしろ初めてみたレベル。

あー、特殊なことをやっている人はすごいなー、って思ってCDを買いました。

「ライブでみなきゃ意味ないんじゃ?」って部分はもちろんあるし、

CDの数倍もライブのがかっこいいと思う。

 

正味な話、歌詞とかがすごい共感出来るとかそういうのはなくって、

人間性もわからないし、ルックスとかは別にみてるわけでもないし
(好みのタイプとか個人差あるわけじゃんか)、

ライブで聴いてなんかしらないけど「ぐわー」っとくるものってあって。

そんな感覚的なことは言葉じゃ言い表せるわけではないけど、

よかったな、と思ったのでよかったです。

東京でそんなにライブをするわけではないそうですし、

来たら絶対にいくぞ!っていうほとでもないので見るのも最後かもじゃん?

 

見た目かわいい。

歌うまい。

声がきれい。

曲がいい。

いい人。

とか全部そろっていても、ライブを聴いてもなーんも残らないのが多くて。

とにかくいいと思うのは感覚的だよね、というおはなし。

無難におしまい。

最近かったCDだぞ

データで買うのもいいけど、お店で試聴して勘で買うのたのしい。

最近のお気に入りはタワレコ新宿10階奥の方。なにコーナー?

幼さの四肢

幼さの四肢/メトロノリ

Cherish

Chenish/LASTorder

 

何度目かのエレクトロニカブームが来てる。

けだるい電子音すき。

このあたりはどれも全部同じに聞こえてしまうのは正直あるけども、

 害がない奇麗目な人と頭おかしいでしょ?って人がたまにいるからたのしい。

歌がないと差別化が難しいと思います。自分の中でのはなしとして。

だってもう世界遺産は産まれないでしょ?

 

POPLOT TIMES 2016

POPLOT TIMES 2016/(m)otcompo × Kit Cat

 

買い逃していたというか手が伸びなかったこれでしたがやっと買えた。

キャットさんたちのBreakawayのカバーに期待して買ったんだけど、

他も全部よかった。すごい。うれしい。

 

とりあえずこの話はここまで。

花とポップスのライブに潜入してきたおはなし

元々がテクノの人でアイドルにハマって他界してはぐれボンクラ軍団になって…

っていうのは省略して、いまはわりとSSW界隈のライブに参列しています。

言うほどいろいろとは行ってないけども。

(その辺のはなしはまたいつか)

で、今年最初に行ったライブは「桃子会&花ポ新年会〜おせちもあるよ〜」でした。

「花とポップス」は、音楽家・つるうちはなが主催する"タフな乙女のアパートメント"。フリーランスの女性クリエイターが気の向くままに集まり、やりたいことをやるための集団です。音楽・アクセサリー・イラスト・写真・コラム・料理レシピなど、あらゆる表現で、楽しく世界とコミットしてゆきます。

http://www.hanatopops.com/pages/314748/profile

 だそうです。

元々はこちらに出演するあーたさんを知って、

そんで噂には聞いていたこちらのグループ?チーム?の花ポが気になったので潜入。

あーたさん以外はまったく聞いたこともないみなさま。

そういうまっさらな状態で新しい音楽を聴けるのってめったになくない?たのしみ。

 

結果。

やー。たのしかったです。

まあライブ聞けたらいいかなというつもりでふらっと向かったらそうではなくて、

新年会の要素が強かった…飲んだ…

 

超簡単に個々の感想。出演順。敬称略。

■あーた

去年知ったアーティストさんで天真爛漫な元気な娘さん。

なんか歌って人柄出るよな…と思ってさいきんだいぶお気に入り。

開場後1時間ぐらいしてから到着したんだけど、

既に飲んでて出来上がってた…さいこうかよ…

これから歌うんでしょ?(そして歌詞を飛ばしてた。さいこう)

 

倉沢桃子

び、美人さんだ…

ギターを抱えてまさに弾き語り!みたいな語りなアーティストさんでした。

箱の方なのかしら。

 

■つるうちはな

なんかすごい人だなー、って思いました。

なんかこう、人間の持っているパワーをどごーん!とピアノにぶつける感じ。

たぶんきっと天才肌なんだろうなぁ。

すごすぎてすごい強い。

あとミラーボールを壊すのは駄目です。

■サトウトモミ

過去に知人が参加したテクノ系のコンピにお名前があった方で、

ちょっとテクノ感が薄くてそのコンピの中では(悪い意味でなく)異質な存在で。

なんかちょっとずーっと気になっていたんですけどお名前を拝見して楽しみにしてた。

打ち込みのトラックをいぽdで流して、

自身はベースでの弾き語り。確かにベースで弾き語りってあまりない印象。

ガールが高い位置でベースを抱えて歌うのって最高じゃないですか?

そしてこのライブがフロアが徐々にアガってきたカオスが最高潮だった気が。

あと打ち込みがやっぱり好きだなー。大きい音のところで聴いてみたいと思いました。

 

■イナダミホ

この人も楽しそうに歌う人だったー。

ご両親が著名な音楽家の方らしく、

音楽に当然のように囲まれて生きてきたんだな、って。

ピアノはやっぱり好きだし、

奇麗に弾くのもいいけど情熱を持ってぴちーっとぶっ叩くのはぐっとくる。

 

そんなわけで出演者みなさまのレベルが高い。さすが!と。

サトウさんとイナダさんのCDを購入させて頂きました。うれしい。

そして普通のライブとは違う空間だったのでアットホーム感がすごかった。

花ポ初体験がこれでよかったのか?ってのはなくもないけど、

こういう家族みたいなのが花ポなんだな。と思いました。

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で、まあいろいろ思うんだけどSSWの現場だろうが、アイドル現場だろうが、

フロア側にいるのは男性ばかりで、結局大差がないんだろうな、と。

演者さんは本当はどこに歌を届けたいんだろうか?

こんなおっさんたちに向けてなんて曲を書いているんだろうか?と。

歌がうまければいいの?いい曲かけたらいいの?ぐっとくるポイントってなに?

そういうのをいつも迷う。音楽ってなんだろうな。考える。